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写真集 Einmal ist Keinmal/喜多村みか

¥3,600 税込

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よしむらひらく、高橋恭平のアーティスト写真、「67年のラブソング」「CELEBRATION」のジャケット撮影などもしてくださっている写真家・喜多村みかさんの写真集を入荷しました!

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10年かけて撮った写真で構成された2つの作品集“Einmal ist Keinmal”、“my small fib”が軸になった本、ミュージシャンに置き換えればコンセプチュアルな二枚組の初期ベスト盤、という感じでしょうか。そう考えると情報量の多さに身構えてしまいますが、ゆっくりページをめくるうち湧いてきたのは、私が出会う前の、私の全く知らない喜多村みかさんという人への親しみの感情でした。音楽以外の表現の鑑賞については敢えていうならズブの素人であり、写真の鑑賞においては作品を通した撮影者の視線や感情を想像して楽しむということしかできない私にとっても、この写真集をめくる緊張感は決してフラストレーションにはなり得ません。より新しい作品集である「meta」が被写体を人物とその背景に限定したものなので、それに対してこの「Einmal ist Keinmal」ではより撮影者の姿勢を想像して楽しむということはしやすいかもしれません。この2冊の相対的な比較は当然「meta」が発表される以前にはできなかった、ということを考えると、喜多村さん自身が「meta」のステートメントに述べている- つまりこれは、私やここに写っている人たちがこの世からいなくなったとき、誰かに見つめられ、そのとき何を感じさせることが出来るのかを問う、わたしの密かな実験でもある。確かめる術こそないけれど。
という言葉のよってきたる"好奇心"とでもいうべきものに対する、途中段階での答えと言えるかもしれない。その"実験"の途中成果を見ることなら、生きてさえいるかぎり、逆説的により多くできるのかもしれない、そんな希望について考えさせてもらいました。
ー よしむらひらく

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掲載テキスト:飯沢耕太郎(序文)
版型:A4 判変形(200 × 225 mm)上製本
頁数:136頁
ブックデザイン:熊谷篤史

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世界の微かな身じろぎを、たしかに捉えたという 歓びに満たされているように見える。― 飯沢耕太郎『EinmalistKeinmal』序文より

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プロフィール

喜多村 みか きたむら・みか

1982 福岡県生まれ
2007 東京工芸大学大学院芸術学研究科メディアアート専攻写真領域修了 在学中より活動を開始。以来、国内外で展示多数。
2013年には初の写真集となる『Einmal ist Keinmal』をテルメブックスより出版(序文:飯沢耕太郎)
現在は東京を中心に制作を続けている。

受賞歴
2004 ニコンJuna21入賞・2006 キヤノン写真新世紀優秀賞受賞(渡邊有紀との共作)

主な展示歴

個展:
-「DEEP POOL GUIDE」百年(東京, 2014)
-「Einmal ist Keinmal / my small fib」THERME GALLERY(東京, 2013)、ブックスキューブリック(福岡, 2013)、prinz(京都, 2013)
-「mika kitamura photo exhibition」渋谷西武美術画廊(東京, 2011) -「Einmal ist Keinmal」新宿・大阪ニコンサロン(東京, 2005)

グループ展:
-「削ぎ落とす」アノニムギャラリー(長野, 2014)
-「SPACE CADET Actual Exhibition #2」ターナーギャラリー(東京, 2013)
-「The Color of Future~たぐりよせるまなざし」ターナーギャラリー(東京, 2011) -「老人と海」曽根崎アキノリ+喜多村みか, 新宿プロムナードギャラリー(東京, 2011) -「aspect」赤羽佑樹+喜多村みか, STUDIO annex(東京, 2011) -「コミュニケーション展」明るい部屋(東京, 2010)
-「TWO SIGHTS PAST」GALLERY at lammfromm(東京, 2009) -「ヘルシンキビエンナーレ」(フィンランド, 2008)
-「TWO SIGHTS PAST」LUMEN GALLERY(ブダペスト, ハンガリー , 2008)
-「キヤノン写真新世紀」東京都写真美術館(東京)、せんだいメディアテーク(宮城)、福岡アジア美術館(福岡)、OAPアートコート(大阪) ほか多数

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